全てを変えてください。とは言え、全てを変えろと言われても一体何から手を付ければいいのか皆目見当もつかないのではないでしょうか。全てを変えろというのは本当にそのままの意味なのですが、具体的に何を指しているのか話していきましょう。
そもそも全てとは何を指しているのでしょうか。文字通りに受け取れば、全てとは「一つの例外もなく」ということです。今この瞬間に一つの例外もなく全てを変える、なんだか壮大に感じることと思います。そんなことは神の領域の話で、ちっぽけな人間になにができるというんだろうと感じることでしょう。けれどそれは可能なのです。なぜなら、全てを認識し解釈しているのは自分しかいないからです。
世界は「決まった形」で存在しているわけではありません。あなたが目にしている世界には形がないのです。世界という表現が分かりにくければ現実や真実といった表現でも構いません。自分の現実というのは、自分以外の全てのものの動向のことです。それらは形もなく、秩序もなく、法則もなく変化し続けます。
現実の仕組みを紐解こうとしたり、法則を発見しようとすることが根本的な誤りなのです。現実が無秩序であることは嫌というほどわかっているはずです。「何が起こるかわからない」、人生を語るときによく使われるフレーズですし、そんな「常識」が知らず知らずのうちに身についているでしょう。そして、大概の場合「何が起こるかわからない」は不穏な空気として認識されて、「いつ良くないことが起こるかわからない」という文脈で語られます。
現実に法則があるのなら、その法則を利用して「何が起こるかわからない」をコントロールできるかもしれない。あなたがこの文章を読んでいるのも、そうした期待があるからでないでしょうか。しかし、現実は無秩序で法則はありません。あなたが生きてきた中で自然と培ってきた「何が起こるかわからない」は正しかったのです。
その「何が起こるかわからない」という事実を受け入れることです。現実の無秩序さに拒否反応を示すことをやめるといいのです。現実は無秩序であってほしくないというのが人間の本音です。予測不能な不安定さに恐怖を感じるからです。法則を見つけられなければ未来を見通せなくなる不安が人生につきまといます。
逆に言えば、現実の法則や現実の成り立ちさえ見つけられれば、秩序ある未来を構築していけるような気がするのです。人生の不安は全て未来への不安です。いわば予測不能な無秩序さへの不安です。この無秩序な未来から解放されれば、人生に不安はないでしょう。

