現実は無意識なときほどの創造される(4/4)|vol.59

願望実現

人は「今」という一瞬にしか生きられないのに、思考は放っておくと勝手にあちこちと時間旅行してしまいます。その旅の道連れになることは、あまりいいことではありません。もちろん、過去に旅行先で見た美しい景色や、あなたに起こった素敵なシーンまで思い出すなと言っているわけではありません。それはあなたの人生を彩った1ページなのですから大切にとっておきましょう。

あなたは現実に翻弄されていると感じているかもしれないし、運命には逆らえないと思っているかもしれません。あなたの現実は、あなたが「今」に集中していない間に無意識に創られたのです。無意識なのですからあなたに責任はありません。

あなたがもし「私の現実はどうしてこうなんだろう」と疑問や不満を感じているとしたら、できるアドバイスは一つです。「今に集中していないときに無意識に現実を創ったからです。今という瞬間に意識的になってください」。

不本意な現実を無意識のうちに創られることのないように、あなたはこの瞬間をボーッと過ごしてはいけないのです。そうすると、無意識の思考が勝手に現実を創ってしまいます。「今にある」のが良いとされるのはなぜかわかったでしょう。あなたの意図しない現実を創らせないためなのです。

あなたの現実は100%あなたが創ったものです。けれど、あなたは「こんな現実を創った覚えはない」と否定するでしょう。それもそのはずで、この現実を創ったとき、あなたは無意識であったのです。つまりは、意識して創ったものではないのです。創った覚えがないのは当然と言えば当然です。

現実は「今」に無意識的であるときほど創られている。これは意外な発見ではないでしょうか。現実は勝手に創られているわけでも、運命というものから逃れられないわけでもありません。単に自分が現実を創っていることに気付いていないだけだったのです。

現実は全てあなたが創り出したものですが、それを創った責任はあなたにありません。一見矛盾しているようですが「今」に無意識的であることは、起きているのに眠っているようなものです。眠っている間に起こったことの責任をあなたに求めるのは酷というものでしょう。

一般的なイメージとは逆に、人は思考停止しているときほど目覚めていて、思考に支配されているときほど眠っているのです。思考に集中していないクリアな場所を見付けてみてください。「頭の中を空っぽにする」といいますが、思考という雑音が聞こえていないときほど、あなたは研ぎ澄まされているのです。

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