運命や現実はコントロールできない。願望がかなうかどうかはわからない。それが真実だと言われて、あなたはどう感じたでしょうか。先ほど書いた通り、ガッカリしたのではないでしょうか。ここに、あなたに刻まれた観念の一端を見ることができます。
あなたは、自分で現実をコントロールできなければロクなことが起こらないと思っているということです。言い換えれば、自分で運命をコントロールできないのなら、運命に翻弄されるしかないと思っているということです。
あなたが現実をコントロールできないのは本当です。あなたの望みがその通りになるか否かは誰にもわかりません。できない、実現しないと言っているのではありません。単にわからないと言っているだけです。なぜ「実現するかどうかわからない」を「実現しない」とイコールで結び付けるのでしょう。
それは「自分で実現するしかない」と信じているからです。もっといえば、自分の力が及ばなければ実現しないと思っているからなのです。「自分で実現するしかない」は「自分が叶えられなければ実現はしない」です。だから「自分に叶える力はない」「実現するかしないかはわからない」といった言い分に過剰に反応するのです。あなたにとってそれが「実現しないんだ」という失望として受け取られるからです。
ではこういうケースで考えてみましょう。例えばあなたが「お金持ちになりたい」という願望を持ったとします。果たしてあなたはお金持ちになれるのでしょうか。まず前提として「お金持ちになりたい」ということは、今はお金持ちではないということです。お金持ちになりたいということを実現するためには、誰かがあなたに今よりも多くのお金を払ってくれなければなりません。
誰かというと一個人をイメージしてしまいますが、要するに世界からあなたへの支払いが増えなければならないと捉えてください。あなたがお金を得るということは、あなた以外の誰かがあなたにお金を支払うということです。
なかなかお金を思うように稼げないと感じているということは、裏を返せば世界があなたへの支払いを渋っているともいえます。非常に単純な話なのですが、あなたがお金を得るときにあなたにお金を支払うのは誰でしょうか。それはあなた以外の誰かでしょう。
あなたがいくらお金持ちになりたいと言っても、あなたにお金を与えるのが自分ではない誰かである以上、それはあなたにはコントロールできないことです。シンプルに考えてみてください。あなたに対する支払いは、あなた以外の何者かによって行われるのです。


