願望から意図へ(4/4)|vol.107

願望実現

願望は「したいけど出来ない」状態であることが苦しいのですから、後半の「出来る出来ない」の判断を外します。そうすると前半の「したい」という判断が残ります。そこで止めておけばいいわけです。大概の場合は「でもどうやって?」という「出来る出来ない」の判断がすぐに出てきますが、何度も言っている通り出来る出来ないはあなたが決めることではありません。よってその判断には意味がないのです。

一方、したいかしたくないかはあなたが決めることです。あなたは自分が決められることだけを決めればいいのです。出来る出来ないの議論にあなたは参加することが出来ません。参加してもいいのですが、あなたの意見は世界に対してほとんど効果はありません。世界の中の一人の人間の意見に過ぎないのです。

あなたは自分の目の前に広がる世界を見て現実を認識しています。ところが、あなたは世界を変えることは出来ません。そうだとするなら、あなたは現実を変えることも出来ないし、大袈裟に言えば人生を変えることも出来ません。なぜなら人生とは、世界を認識した記憶の集積だからです。

ではあなたには何が出来るのでしょうか。あなたに出来ることは感情を感じることです。そしてそれが好ましいか否かを判断することです。逆に言えば、それ以外のことは何も関与できません。

では、お金が欲しいという願望を例えに話を進めましょう。どうしてお金が欲しいのでしょうか。目的はそれぞれ違うかもしれません。借金や滞納しているものを支払ってスッキリしたいからかもしれないし、単純に欲しいものを買うためや、してみたいことがあるのかもしれません。

いずれにしろ、あなたは支払いたいからお金が欲しいのです。支払いたいけれど今のままでは支払えないから欲しいというわけです。願望とはどういう状態かという話を覚えているでしょうか。願望とは「したいけど出来ない」状態のことをいいます。支払いたいけれど支払えないは、まさに願望の状態というわけです。

支払いたいけど支払えない、したいけど出来ない。後半部分の出来る出来ないの判断を自分でするなという話をしてきました。それは自分にはどうしようもないことだし、わからないことであるからです。ならば、願望から出来る出来ないの判断を外してしまいましょう。そうすると「支払いたい」、つまりは「したい」が残ります。これが意図です。「できない」が外れると願望という形ではなくなるのです。

世界をどう変えるかではなく、どんな自分を世界に置くかです。

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