自分の幸せを諦める(4/4)|vol.83

願望実現

「自分の幸せを諦める」。悲壮感、絶望感、強い抵抗の一方で、どこか肩の荷が下りた感覚はないでしょうか。もう幸せになるために現実と闘わなくてもいいのです。人生を戦場のように生き、もがき続けてきた人はもうそろそろ休んでください。あなたは現状維持のまま、幸せにならなくていいのです。寂しさの片隅で、どこかでホッとする感じや、開き直った清々しさが微かにあるはずです。

あなたはすごい人である必要はないし、目を見張るような実績を残さなくてもいいのです。偉人である必要はないし、注目に値する人物でなくてもいいのです。見た目が優れている必要もなければ、立派な肩書きもいらないのです。強くある必要もないし、愛されていなくても構いません。なぜなら、それらは全て「幸せになるために」あなたが思い付いた戦法だからです。

あなたが「幸せになることを諦める」と宣言すると、猛烈な反発が起こります。あなたは幸せになることを、文字通り諦めることができないのです。あなたはそれでも気付きません。自分で「現状は幸せではない」と宣言していることに。幸せを諦めようとするときの猛烈な反発は、裏を返せば現状は不幸せであることを強く認識しているということです。抵抗の強さは不幸せという認識の根深さでもあります。

幸せになることを諦めると、ずっと続けてきた幸せとの闘いに終止符が打たれます。あなたは気付いていなかったでしょう。あなたにとって幸せは敵だったのです。まさかと思うかもしれませんが、幸せに対するあなたの扱いは、まるで敵を迎え撃つかのような姿勢だったのです。幸せの存在を認めず、幸せと仲良くしている人を敵視する。もし幸せを擬人化したとしたら、とても良好な関係とは言えないでしょう。

あなたは幸せを難攻不落の要塞のように扱っていないでしょうか。どうすれば攻略できるかと考えてはいないでしょうか。手を変え品を変え、様々な作戦を試してはこなかったでしょうか。こうすれば攻略できるかもしれない、ああすれば攻略できるかもしれないと頑張ってこなかったでしょうか。

それは容姿を整えようとしたり、能力や魅力を高めようとしたり、収入や地位を上げようとすることではなかったでしょうか。それらは全て「幸せ要塞」を攻略するための手段だったのです。幸せになることを諦めるとは、幸せと闘うことをやめるということです。

幸せは難攻不落の要塞ではないのです。その牙城を崩して幸せをこの手で掴むことを夢見てきたかもしれませんが、それでは丸っきり敵に挑むような扱いではありませんか。幸せは掴み取るものでも攻略するものでもありません。なにかをしなければ幸せにはなれないという闘いを終結させるのです。

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