他人の幸せを許せないことは、あなたの幸せを許せないことと同じです。悔しい思いもあるでしょう。妬みたくなることもあるでしょう。憎い相手が幸せになることを許すのが難しいこともあるかもしれません。だからこそ主語を抜いて、対象を絞らずに幸せだと言えばいいのです。
あなたにとって自分以外とは、世界からあなたを除いた全てのものということになります。つまり、自分以外とは今あなたがいる世界そのものなのです。自分以外の幸せを願えないのは、自分の世界の幸せを願えないのと同じことです。
幸せという言葉は抽象的で的確に説明しようとすると難しいですが、さらに抽象的な「愛」についてお話します。幸せはなんとなく映像をイメージできますが、愛となると更に漠然としていまい、どうイメージしていいか余計にわからなくなりそうです。けれど、自分以外の幸せを許すことと愛すことは同じなのです。
あなたはあなただけの幸せを考えて構いません。ただし、そのためにはあなたの世界が幸せな場所であることが必須でもあります。自分以外の幸せはあなたの幸せなのです。ではここで、幸せを愛という概念に変えてみましょう。
あなたが愛されるためには、あなた以外を愛している必要があります。あなた以外が愛に満ちていれば、あなたのいる世界は愛に満ちていることになるからです。あなたは愛の世界に身を置き、尚且つその中心にいて愛に囲まれることになります。
人に愛されたいなら自分から愛しなさいという理屈を聞いたことがあるかもしれません。そのロジックがここにあります。たとえ自分以外を愛す理由に打算的な魂胆があったところで問題ありません。自分が愛されたいがゆえに自分以外を愛したって構わないのです。
あなたが自分をどのような世界の住人にしたいかです。あなたの世界に対する態度が、世界のあなたに対する態度となります。「幸せだ」「愛してる」。あなたのその呟きは、決して無力ではないのです。


