全のゼロ地点(3/4)|vol.70

願望実現

あなたという木について説明しておきましょう。この木はあなたの認識によって、あらゆる種類の果実を実らせることができる魔法の木です。今あなたは、あなたという木に不幸という属性を与えているかもしれません。貧乏という属性を与えているかもしれません。当然それに応じた果実、つまりは思考が収穫されることになります。現実というものの仕組みはただそれだけです。

あなたという木は如何様にも変化します。その証拠に種々雑多な果実、つまりは思考が脈絡も繋がりもなく次々と実るでしょう。あなたは実った果実を見て自分が今なんの木であるかを判別します。貧乏を彷彿とさせるような思考ばかり湧いてくるなら、貧乏の木だと判別するし、不幸を連想させるような思考ばかり湧いてくるなら、不幸の木と判別するでしょう。

このことを考えてみると、人は浮かぶ思考の内容によって自分が今なんの木であるかを判別しているということになります。逆に言うと、どの思考を掴むかによってなんの木であるかが変化するということでもあるのです。収穫された実がなんであるかを判別して、自分の木を決めていると言ってもいいでしょう。

認識と思考は持ちつ持たれつです。認識によって思考は発生しますが、発生した思考を採用するかどうかで認識が変化します。人は思考を参考にして自分というものや、自分がどんな存在であるか、自分はどうあるかということを認識しています。

誤解のないように言っておきますが、思考はあくまでも一つの見方を示す参考に過ぎず、絶対の真実を語っているわけではありません。今思うこと、それが全てです。誤りというものはなく、あなたの中では全てが正しいのです。

「今ここ」。願望実現やスピリチュアルの界隈でよく出てくる言葉です。しかし、この言葉には功罪があるように思います。同時に言語化が難しく、それ以外の表現がないとも言えます。非常にメジャーなフレーズであると同時に、願望実現の鍵を握るものであるにも関わらず、この言葉ほど大いなる誤解を招くものも珍しいのではないでしょうか。この「今ここ」をミスリードしてしまうと停滞の原因ともなるので要注意です。

今ここの「今」とは時間軸を表しているわけではありません。「今」というものも含めて、全てのものは状態を表しています。「今」という時間軸があるわけではなく、あくまでも「今」という状態があるのです。

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