できるかできないかは「する」と決めなければ何も始まりません。けれど、できるとわかってから「する」と決めたいのが人間です。だから人は「わかりたい」のです。この「したいこと」が実現する可能性はあるのか、いつ実現するのか、実現しそうかしなさそうか。そういったことをウジウジ思い悩んでは「する」の延期をし続けるのです。四の五の言わず「しろ」と言いたくなりますが、これが人間の思考パターンなのだから手が焼けます。
できるとわかってからでないと「する」と決められない一つの要因は、できなかったときのショックを避けたいという思いです。逆に言えば、できなかったときのことを考えている時点で、既に実現を疑っているということでもあります。この思いを切らない限り「する」の決断はできません。これが文字通り「思い切る」ということです。
あなたは思い切って、したいことを「する」と決断すべきです。「できるかどうかわからない」「できるかどうか知りたい」「できなかったらどうしよう」。そういった「できるできない」に関する思いを断ち切るのです。これが「思い切る」です。結果はわからなくてもいいから、とにかく一歩を踏み出す選択をするのです。
登山に例えれば、山頂から素晴らしい景色を見ようとしているけれど、山頂に到着できるかどうかわからないから出発しないと言っているのと同じです。願望を持っている限り、あなたはそこから一歩も動きません。登山に行こう、でも山頂に到着できるかわからないから出発しないでおこう。そうして結局、家の中から動こうとしないのです。玄関から外へ出ようとすらせず、絶対に到着できる根拠が見つかるまでずっとです。なぜでしょうか?絶対に到着できなければ嫌だからです。
そんなことを言っていては、いつまで経っても山頂には到着しません。それどころか、家の中に留まっている限り山の麓にすら近づくこともありません。まず山に「行く」ことを決めるのです。そして玄関から外へ出るのです。それが「したいこと」を「する」と決めるということです。

