特別感を排除すると願望は「したいことリスト」に加わって「予定」となる(1/3)|vol.147

願望実現

不満から発生した願望は叶いにくいものです。そして、うまくいっていない物事ほど「攻略法」を見付け出そうとするのが人情です。不満とは何かというと、「それ」に対して「うまくいかない」ことへの不満です。うまくいかない、或いはうまくいっていないから不満が発生し願望が起こります。

そもそもの話なのですが、なぜ「できない」や「うまくいかない」が前提なのでしょう。人はまだ起こってもいないことを勝手に心配します。「できなかったらどうしよう」と想像してしまうのです。不安や悩みはそうして起こってしまうのですが、もう一度聞きますが、なぜ「できない」が前提なのでしょう。

不安が起こっているとき、思考は未来について考えています。乱暴な言い方をすれば「今」とは関係のない無意味な思考です。逆に言えば、不安は未来に対してしか起こりません。不安な気持ちのときは未来について考えているときであることを確認するといいでしょう。不安が起こったら、「いま自分は未来について考えているんだな」と認識すればいいのです。

したい、でもできない、不安になる。未来に対する不安はいつもこうして生成されます。わかりやすい例を挙げましょう。あなたに支払うべき債務があるとします。それもごく近い未来に期日が到来する債務です。あなたはそれを支払いたい、支払ってスッキリしたい。ところが今あなたには、それを支払うだけのお金がありません。だから支払うことができません。支払うことができなければどんなことが起こるだろう。そうしてあなたは不安になります。

そんな状態になれば誰だって不安になるだろう。あなたはそう思うでしょう。そこで先ほどの疑問を問いかけてみましょう。「そもそもなぜ“できない“が前提なんだろう」。したい、でもできない、不安になる。というのが未来に対する不安の基本的な形です。

その真ん中にある「できない」はなぜ既に確定しているかのような顔をして存在するのでしょうか。もっと言えば、あなたはなぜ「できない」ことを知っているのでしょう。あなたは予言者のように「できない」ことを確信していますが、なぜそう言い切れるのでしょうか。そんなことわからないではありませんか。

不安はいつでも「できない」という不可能性から発生します。何かをしたいと思ったときに「できない」となると、できなかった場合の想定へと移行するのです。その想定は「できなくてもまぁいいか」という程度のものもあれば「できなかったら大変なことになる」という深刻なものもあるでしょう。このできなかった場合の想定の度合いによって、悩みの深刻さも変化するというわけです。

タイトルとURLをコピーしました