人生のコントロールをやめる(2/4)|vol.117

願望実現

エンジンとタイヤを繋ぐクラッチをどう扱うかが願望実現の鍵を握っています。エンジンとタイヤを直結してしまえばいいというのがここまでの話ですが、また別の考え方もあります。先ほど言った通り、「できるできない」の判断はクラッチなのです。偶然なのですが、日本ではマニュアル車のことをミッション車と呼ぶ人もいるでしょう。文字通り「できるできない」は願望実現において、あなたに課されたクリアすべき「ミッション」なのです。

願望実現をマニュアル車的に捉えていると、マニュアル的にミッションをクリアしなければならず、ミッションをクリアすることによってクラッチが繋がり前進するという考え方になります。いわば一般的な願望実現法と言えるでしょう。

マニュアル車は自分でギアを選び操作して走行します。操作が増える分複雑ではありますが、確かに「自分が動かしている」という実感は得られるかもしれません。そして、ほとんどの人がそうして人生のマニュアルを片手にミッションをこなしながら生きているはずです。

人生のマニュアル、人生のミッション、人生を自分で動かしているという感覚。あなたがマニュアル車を運転するかの如く現実を捉えているなら、それは幻想に過ぎません。人生を自分という車に乗って旅をするものと例えましょう。人は自分が運転して目的地に辿り着くものだと思い込んでいます。だから、自分が自由自在にコントロールして好きな目的地へ行こうとします。あなたが欲しがっているのは人生の完璧なコントロールです。

しかし、あなたの人生はあなたにはコントロールできません。目的地を決めているのはあなたですが、運転しているのはあなたではないのです。あなたはそもそも運転手付きの車の後部座席に乗っているのです。後部座席でいくら頑張ったところで、車をコントロールすることはできないでしょう。

車を運転するように、好きなときに好きな場所へ、自由自在に駆け回ることがあなたが人生に求めていることではないでしょうか。だから自分で運転したいし、人生を操縦したくなります。完璧にコントロールできれば人生はあなたの思うがままでしょう。

そうであれば尚更、自分が運転しているのではないことに気付いて、コントロールしようとするのをやめるべきです。あなたの車は信頼できる運転手が走らせています。仮にその運転手は神様としておきましょうか。あなたは神様が運転手を務める車に乗車しています。行き先を告げればどこへでも連れていってくれる魔法の絨毯のような車です。

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