外部の変化と内部の変化(1/4)|vol.40

願望実現

根本的なことを確認しておきましょう。悩みとはなんでしょう?悩みとは、浮かぶ度に気が重くなる特定の思考のことです。それは人間関係かもしれないし金銭問題かもしれない、或いは自分や家族の健康に関することかもしれません。

毎度「そのこと」が脳裏に過ったときに不快な気持ちになること、それを人は悩みといいます。よって、悩みを解決するということは「そのこと」が脳裏に過っても不快さを感じない状態になることと言えそうです。

例えば「お金」というキーワードが脳裏に浮かんだとき、「ない」とか「少ない」とか「どうしよう」といった思考が同時に発生するのは不快でしょう。それを「私はお金に困っている」と解釈するわけですが、もし「お金」というキーワードが浮かんだときに特段なにも感じなければそれは悩みとはなりません。

往々にして悩みとなりやすいのは人かお金です。ある特定の人物、或いはお金について思い浮かんだときに不快さを感じたら、それについて悩んでいると判定されます。逆に、その特定の人物やお金のことが脳裏にちらついても不快さを感じなくなったときが悩みの解決というわけです。

結局、悩みがあるかないかという判定は「そのこと」が頭に浮かんだときに不快か不快ではないかが基準となります。現実的にどうかということは実は関係がないのです。今抱えている悩みを解決した状態にするには、「そのこと」について考えたときの不快感を排除すればいいということになります。

悩みを解決しようとするとき、人は「現実的な変化」を求めます。自分を悩ませている「そのこと」が自分に不快感を与えないような形に変化することを目指すのです。それがお金であれば、どんどん入ってきたり、それが人であれば自分にとって好ましい振る舞いをするように期待します。そうなれば、あなたの不快感は排除されるというわけです。

悩みの解決には現実的な変化が必要になるわけですが、それは本当に必要なのでしょうか。「そのこと」に対する不快感はあくまでも内部的なものです。その内部的な変化を、外部の変化を目撃することによって起こそうとするのが一般的な考え方です。

しかし、「そのこと」に対する不快感さえ排除できれば、あなたの悩みは万事解決なはずです。そこで改めて疑ってほしいのは、外部の変化というきっかけがなければ本当に内部の変化は起こらないのかということです。悩みは内部にあるのだから、内部を変化させればいいのではないでしょうか。

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