どんな色を塗るかは絶えずあなたの頭の中にあります。どの色を選んでも正解です。「あの人は私のことが好き」としようが「あの人は私のことが嫌い」としようが、その通りの色が塗られます。
どんな色を塗るか選択するときに、あなたの意思とは関係なく自動的に決まることがあります。「現実的にはこの色だ 」という根拠不明な決めつけです。あまりにも自然すぎて、選択の余地があることすら疑いもしません。本当は何色を塗ってもいいにも関わらずです。
どんなことにも、常に選択の余地があることを知ってください。そう認識しなければならない理由などどこにもないのです。思考はそれらしい理由を語るかもしれません。けれど「現実的にはこうだ」は信用しなくていいのです。
認識によって現実を確定させているのですから、現実的な考えということ自体がおかしなことなのです。認識した瞬間に現実が出来上がるのであって、先に現実がありそれを認識しているわけではないのです。
あなたが現実としているものは、元を辿れば幻想なのです。そこにあなたが認識を加えて現実としたのです。言ってみれば、この世界はあなたの認識が完璧に現実化された世界といえるでしょう。
したがって「私の現実はどうしてこうなんだろう」という嘆きの疑問については「それはそうでしょう。だってそう認識しているんですから」というのが答えとなります。いかに今までの認識を捨てて、新しい色を塗れるかです。
毎度同じような色を選択し続けた結果が今の現実なのです。それが気に入らないのなら即刻塗り替えてみましょう。人生をリフォームするのです。あなたに必要なものは、アーティストになりきって感性の赴くままに今までとは違う色を塗ると決めることだけです。
「その色はもう塗らない」そして「この色を塗ることにする」です。ボロになってしまった家の外壁を塗り替えると気分も一新するでしょう。そこまで大掛かりでなくても、部屋のカーテンを替えたり、少し模様替えするだけでも気分が変わるでしょう。それと同じことです。
あなたがもし、人生に疲れてボロボロになっているのなら、リフォームすればいいのです。ボロ家に不満を溜め込みながら、それを変えられずに甘んじているから苦しいのです。そこで我慢する必要はありません。あなたが思った通りの好きな色を塗ればいいのです。