自由な定義(3/4)|vol.30

願望実現

学術的でも、科学的でも、常識的でも何でもいいのですが、それらの「○○的な見解」を根拠にして「それが正しいに違いない」と決めているのはあなたです。その根拠がなんであれ、最終的な見解はあなたの手に委ねられています。あなたがどの考えを支持するかが、あなたの世界の最終見解です。

誰がなんと言ったかではありません。それを支持するのはいつでもあなたなのです。あなたが様々に飛び交う考えの中から、あなたの世界のルールを決めています。ある人がこう言っていた。またある人はこう言っていた。どちらを選んでも正解です。あなたの世界ではあなたが選んだ方が正解なのです。

あなたの世界はあなたが自由に定義付けて構いません。誰かから聞いた、あるいは本で読んだ見解を採用してもいいし、オリジナルの世界観をルールとしてもいいのです。ぜひあなただけのオリジナルの常識を作ってください。裏付けなど必要ありません。どのみち正解はないのですから裏付けなどあるはずがないのです。

全ての物事は「どの考えを掴んだか」によって決まっています。浮かぶ思考は選べませんが、どの思考を「自分の思い」とするかは選ぶことができます。その一方で、どの思考を選択するかによって、その思考と類似したものや連想されるものが浮かぶことがあります。

思考が一定の方向へ一直線に向かうことがあるカラクリがそれです。悪い方へ考えると、どんどん悪い方へ考えていくという経験は誰にでもあるでしょう。思考が浮かぶ、それを採用する、類似した思考が浮かぶ、それを採用する…その繰り返しによって思考が勢力を増していくのです。

自分には思考に同調する癖があることに気付くといいのです。どの思考を選んでも正解なのに、つい「今の自分」の設定からかけ離れた思考は「そんなことあり得ない」と切り捨てて、「今のままの自分」にふさわしい思考を採用しようとします。

僕らは事実を見て、それについて考えているのではありません。考えを採用した瞬間に事実となるのです。瞬時に事実が出来上がるといっていいでしょう。思考に正解はなく、どれを選んでも間違いではないのと同じように、事実に正解はなく、間違いもありません。夢物語のように感じる考えを採用したとしても、その夢物語のようなことが事実となるのです。

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