夢を叶えられる体質(1/4)|vol.20

願望実現

思考は浮かんだ時点では事実でも空想でもありません。そのどちらでもないのです。僕らはそのどっちつかずの思考に信憑性を与えたり与えなかったりして事実と空想を自然と区分けしています。

ではその信憑性の根拠となるものはなんでしょうか。この信憑性の根拠となっているのは何が起きたか、何が起きているかではありません。単純にあなたが何に信憑性を持たせているかなのです。端的に言えば、あなたのフィーリングで決まっているといっていいでしょう。

ということは、現実の印象を変えるには事実の信憑性を剥がすか、空想に信憑性を持たせるかということになります。どの思考に信憑性を持たせているかは、あなたの世界を見ればすぐにわかります。世界は云わば信憑性の見本市です。あなたの世界はあなたが信憑性を持たせて「ある」としたものによって作られているのです。

思考そのものは単なる思考です。それ以上の意味はありません。意味もなくただ浮かんできただけなのです。あなたが信憑性を持たせれば事実に、信憑性を持たせなければ空想となります。気付くべきことは、思考は元々信憑性がない、あるいは信憑性が決まっていないものだということです。

あなたが事実としたことに沿って世界は展開していきます。あなたが事実とすれば、それがあなたの前提となるのです。あなたの前提がお金持ちであるなら、あなたはお金持ちだし、あなたの前提が貧乏であるなら、あなたは貧乏です。

お金に困っている人がいるとしましょう。どうすればその人の現実は改善されるでしょうか。ここまでの話から考えてみると、お金持ちに信憑性を持たせるか、貧乏の信憑性を剥がすかということになります。この場合、お金持ちに信憑性を持たせるのはほとんどの場合うまくいきません。なぜなら、前提が貧乏なままだからなのです。貧乏に信憑性があるという前提のまま、お金持ちに信憑性を持たせるのは難しいのです。この場合、先に貧乏の信憑性を剥がす方がいいのです。

この前提というのを体質と言い換えても良いでしょう。もしかすると、その方がピンとくるかもしれません。仮にお金に恵まれていない人がいるとしたら、その人は貧乏体質だということです。そして、その体質を甘んじて受け入れてしまっています。

元々は信憑性のなかった貧乏という体質が、貧乏に信憑性を持たせ続けた結果、体質として定着してしまったのです。昔から「病は気から」と言いますが、そんな貧乏病と言うべき体質も元を辿れば思考から生まれているのです。

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