その考えは益か害か(4/4)|vol.19

願望実現

あなたの思考に何が浮かんでも構いません。それがたとえ卑猥だろうと残酷だろうと、その考え自体に罪はありません。良い悪いの判断は思考が浮かんだ後、あなたが行っているからです。

あなたは良い考え、悪い考えという判断をやめるといいのです。思考そのものは「どちらでもない」からです。良いか悪いかという判別を止めるかわりに、自分にとって益か害かで判断すると良いでしょう。

益な考えと害な考えというのはピンとこないかもしれませんが、何も難しい話ではありません。あなたにとって気分が良いか悪いかで判断すればいいのです。気分が悪くなる考えは、あなたにとって害です。ロクな結果にならないでしょう。

人を憎むとき、あなたの気分はどうでしょう。腹の底で怒りの炎が燃え上がるのを感じるかもしれません。憎しみの考えが気分がいいということはあまりありません。益か害かで判断すると、あなたの気分を害すばかりで、ほとんどが害な考えでしょう。

そうなるとあなたは人を恨んではいけないことになってしまいます。それはそれで苦しいでしょう。なぜなら、憎んでいる相手を許さなければならないと感じるからです。悔しい気持ちはよくわかります。しかし、僕からのアドバイスはあなたの気分が悪くなる考えは全て放り捨てろ、それを掴むな、それ選ぶなです。なぜなら、あなたの役に立たないからです。

相手が憎くて、そのことによってあなたが苦しむならその考えは捨てた方がいいのです。納得いかない、許せない、どうして捨てなければならないんだと考えてしまうでしょう。その考えが不快ならばその考えもまた捨てます。不快な気持ちを発生させる害な考えを徹底して捨てていくのです。

感情が出るより先に考えがあります。考えがなければ感情は出ないのです。あなたが笑った、あるいはあなたが怒った。そこには何か原因があったでしょう。原因とは、何かを見て浮かんだ考えによるきっかけのことです。その考えをあなたが掴んだから感情が発生したのです。

憎い、腹が立つ。では、その考えを捨てます。相手のことなどどうでもいいのです。相手のために考えを捨てるのではなく、ただただ自分のために捨てるのです。その考えが自分にとって気分が良いのか悪いのかだけを判断基準にしてください。不快なら捨てる。不快だから捨てる。実にシンプルなことです。

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