自分と世界の境界線(4/4)|vol.15

願望実現

いま見ている映像の解釈は、過去の経験に基づいています。余計な記憶というのは、経験を根拠にして「間違いない」と思い込んでいる先入観のことです。先入観を関連付けずに映像を見るには、自動的に起こる解釈に対して「それはもう関係がない」「そのときと今は違う」と言い切ることです。

誰かの世界を覗き見ることができないように、あなたが見ている世界を誰かに覗かれることはありません。あなたが世界を見ているその視点は、あなただけのものです。世界の総人口の分だけ視点が存在し、その視点の分だけ世界が存在します。世界は一つだけ存在しているのではなく、無数の世界が同時に存在しているのです。

あなたはあなたの世界から出ることはできませんし、その人はその人の世界から出ることはできません。あなたはその人の世界に踏み込むことはできないし、その人はあなたの世界に踏み込むことはできません。あなたは人を相手にしているというより、世界を相手にしているといえるのです。

他人の世界に足を踏み入れようとする努力は止めることです。あなたにはあなたの世界があり、その人にはその人の世界があります。あなたはその人の世界に入れないのですから、その世界を正そうにも正しようがないのです。

全ての人が独自の世界を作り上げているのですから、あなたはあなたの世界だけで通用するルールを作って独自の世界を構築して構いません。無数の世界が交錯するカオスな場所が、あなたが生きているこの世界なのです。

あなたの世界が誰かに侵略されることはありませんから、あなたの世界は不可侵です。よって、あなたは誰にも邪魔などされません。「あの人に人生を邪魔された」というのは、あなたの思い違いです。誰もあなたの世界に入り込めない以上、あなたの邪魔をすることはできません。あなたがそう決めれば、誰にも止めることはできないのです。

究極的に言えば、あなたの世界にはあなたしかいないのです。一見すると無数の人々が行き交っているように見えるでしょう。けれど、人々があなたの世界にいるわけではありません。無数の世界がレイヤーのように折り重なっているのです。

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