世界の実体はどこにあるんだろう?(4/4)|vol.11

願望実現

あなたと世界は実体と鏡像の関係にあります。実体が変わらなければ鏡像は変わりません。逆に言えば、実体が変われば間違いなく鏡像は変わります。世界は鏡のように正直なのです。そこに歪みはありません。

あなたがいま見ているもの、つまりは「世界」が鏡像であるならば、どこかに「世界」の実体があるはずです。しかし、鏡像が確かに見えているのも関わらず実体はどこにもないように感じます。ではこの「見ているものは全て鏡像である」という概念が間違っているのかというとそうではありません。

「世界」の実体はどこにあるのかというと、あなたの中にあります。あなたの中にある実体が鏡像となって、あなたの視覚に飛び込んでくるのです。あなたは自分以外のもの、つまりは自分の外側にあるものを見ているのではありません。自分の中にあるものを見ているのです。今までその単純な勘違いに苦しめられてきたのです。

外側にあるのは鏡像ですから、細工しようとしても変化はしません。変化させようとしても他人は自分の思い通りには振る舞わないでしょう。自由気ままに勝手な振る舞いをします。それもそのはずで、実体に変化がないのなら鏡像の側は変化しないのです。

外側でも世界でも現実でも、表現の仕方はなんでもいいのですが、あなたは見ている映像の方を変えようとしてきたでしょう。その気持ちはよくわかります。見えているものそのものにアプローチするのが手っ取り早いし、それしか方法はないように感じます。

人間関係で言えば「あの人に振り向いてもらうには、もっと自分はこうならなければ」と言った具合に、相手に直接アプローチしようとしてきたでしょう。しかしそれは、悲しいかな鏡像という幻のような相手に対して行ってきたことだったのです。自分の内面が映し出された鏡像を、物理的な自分が目撃しているのです。実体は全て自分の中にあります。そのことに気付かなければなかなか外側は変わらないのです。

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