【人間関係】相手との関係はこうして改善しよう!「ハンバーガーの法則」【復刻記事】

復刻記事

※この記事は旧サイトに掲載されていた記事の復刻版です。

フカフカのバンズに、ビーフ100%のパティ。あなたは美味しそうなハンバーガーを食べようとしています。
「いただきまーす!」
がぶっと一口。あなたは衝撃的なことに気付きます。
「この肉、粘土じゃねぇか!」
フカフカのバンズに挟まった粘土100%のパティ。あなたはそのハンバーガーを一口食べてすぐに吐き出しました。粘土が具材のハンバーガーなど美味しい美味しくない以前の問題です。
このハンバーガーのように、もし今あなたが誰かと”マズイ”関係になっているなら「ハンバーガーの法則」の出番です!

あなたと相手の問題はどこにあるのか

あなたと相手の関係をハンバーガーだとしましょう。あなたと相手はパンです。その間にどんな具材を挟めるかで関係は決まります。

あなた(パン) ー 間にあるもの(具材) ー 相手(パン)

間にあるものがビーフ100%のパティなら美味しい関係ですし、粘土で出来た肉もどきだったら食べられないでしょう。
煮ても焼いても食えない奴って関係です。
問題は間に挟まっている具材であるのに、私たちはしばしばそれを見誤ります。

問題の原因は相手そのものではない


あなたと相手の関係が悪化しているとき、私たちは相手と問題を同一視してしまいます。

あなた ー 相手=問題

相手と問題がイコールで結ばれているので、相手が変われば自動的に問題が消えると思ってしまいます。
だから相手に直接不満をぶつけたり、相手を変わらせようとします。しかし他人を変えることは難しいもの。
先ほどの章の図式を思い出してください。

あなた(パン) ー 間にあるもの(具材) ー 相手(パン)

これを関係が悪化している相手に置き換えてみましょう。

あなた(パン) ー 間にあるもの(問題) ー 相手(パン)

相手は具材ではなく、あなたと同じパンです。あなたは具材を変えようとするのではなく、パンを変えようとしているのです。
間に挟まっている具材を無視して、相手(パン)を変えようとしても意味がないことがわかるでしょうか?
出来上がるのはせいぜい「食べられない粘土の具材をちょっと美味しいパンでサンドしたハンバーガー」です。
つい問題の原因が相手そのものにあるように錯覚して相手を敵視してしまいますが、原因はあなたと相手の間にあるのです。

あなたにも相手にも原因はない


誰かとの関係が悪化しているときに、相手そのものを変えようとして非難したり説得したりというアプローチは、嫌な気分になる割にはなかなか効果が上がらないでしょう。
人は他人に指図されたりダメ出しされることを嫌いますし、そもそもアプローチするべき対象を間違っているからです。

アプローチするべきは相手そのものではなく、あなたと相手との間にあるものです。目には見えませんが、その目には見えない何かをあなたと相手との間に作っているのはあなたです。
相手を直視しても問題は解決しません。相手には問題がないし、もちろんあなたにも問題はありません。
視線を少しずらしましょう。相手そのものではなく、二人の間にあるものに目を向けるのです。あなたも相手も美味しいパンです。あとはそこに何を挟むかだけです。

相手との関係はあなたに決定権がある


あなたが誰かと知り合いになったら、二人のハンバーガーを作ることになったということです。あなたと相手はお互いにパンですから、どんな具材を挟むかで関係性が決まります。

ビーフにしましょうか。フィッシュにしましょうか。チキンにしましょうか。レタスも乗せましょうか。チーズも乗せましょうか。ケチャップは多めにしましょうか。ピクルスは抜きましょうか。
あなたの「こんなハンバーガーが食べたい!」っていう希望に合わせて好きなものをトッピングしておきましょう。

ここで、こんな疑問が出てくるかもしれません。
自分はビーフ100%のハンバーグを挟もうとしているのに、相手が粘土のハンバーグを挟もうとしたらどうなるの?
あなたと相手の間に挟む具材は、常にあなたに決定権があります。そもそも良い関係と悪い関係はあなたの主観でしかありませんから、美味しい具材も食べられない具材もあなたが決めていることです。

美味しい関係を用意しておこう


もしあなたが「アイツは嫌な奴だ」という具材を挟んだとしたら、「アイツは嫌な奴バーガー」が出来上がります。お互いが「アイツは嫌な奴バーガー」を頬張っているところを想像してください。あまり楽しそうな食事ではありませんね。

あなたはどんなハンバーガーも作ることは出来ますが、そのハンバーガーを相手も一緒に食べてくれるかどうかまでの決定権はありません。
わざわざ不味いハンバーガーを二人で食べていることもありますし、美味しいハンバーガーをニコニコ頬張っていることもありますが、嫌がる相手の口を無理矢理こじ開けてハンバーガーを押し込むことはできません。

でも信じてください。
あなたが美味しいハンバーガーを用意すれば、その美味しそうな匂いに誘われて相手もきっと食べてくれます。

美味しいハンバーガーの作り方


あなたが相手と不味い関係にあるなら不味いハンバーガーを食べているということです。味の決め手は相手(パン)ではありません。間に挟んでいる具材です。
相手を変えようとすることはもう止めにして、さっさと具材を取り換えてしまいましょう。すぐにできます。

相手ではなく、相手との間にあるものを見ます。
ハッキリと目に見えるものではないですし、漠然としていて難しく感じるかもしれませんが、相手の顔を思い浮かべると様々な感情が現れるでしょう。そしてその感情が、その日その時の気分次第でコロコロ変わることがわかると思います。「昨日よりはマシ」だとか「さっきまではそんなに悪い奴じゃないと思っていたけど、やっぱりムカつく!」とか。
あなたが挟んでいると思っている具材はそんな曖昧なものでしかありません。確固として存在しているわけではなく、何もないところにあなたが作り上げているだけです。だからこそ自由に替えることができます。

現在進行形で不味い具材が挟まっていると感じているならフラットに戻します。いきなり美味しい具材に変えようとするのではなく、まずは不味い具材を取り除くのです。あなたと相手の間には何も具材が挟まっていないことを意識してください。何もないことがわかると、自分の好きな具材を選ぶことが簡単なことであるのに気付けますよ。

【相手そのものではなく、相手との間にあるものを意識してみる】

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