※この記事は旧サイトに掲載されていた記事の復刻版です。
復縁したい。けれど叶わないなら諦めたい。結果が出るのかどうかわからないまま進むのは、不安ばかりが湧き上がってきて辛いですよね。
では復縁に限らず、片思いにも有効な方法は何かあるのでしょうか?それを一緒に考えてみましょう。
執着というものを正しく見てみよう
別れてしまったお相手と、もう一度愛し合いたい。戻ってきてほしい。また二人で笑い合いたい。
きっとあなたは寝ても覚めてもお相手のことばかり考えているでしょう。
復縁に限ったことではありませんが、願望実現をする上で鍵となるのが執着です。
執着とはなんでしょうか?
普通に考えると「欲しくてたまらない状態」とか「対象を手に入れることにこだわっている状態」のように思われがちですが、一歩踏み込んで考えてみると執着の違う一面が見えてきます。
あなたはなぜそのお相手が欲しいのでしょうか?
単純に考えていただいてOKです。
「カッコいいから」「可愛いから」「優しいから」「素敵だから」
理由はなんでもいいのですが、もっとシンプルに考えましょう。
あなたがそのお相手を欲しがるのは「あなたのものでないから」です。
つまり執着とは「今は私のものではない」とわざわざ宣言することでもあるんです。
よく執着を捨てろと言われるのは、いちいち「今は私のものではない」と宣言することをやめろということです。
あるともないとも宣言しない
「よし!じゃあこれからは”ない”と思うのをやめて”ある”と思うようにしよう!」
ちょっと待ってください!僕はそんなこと言っていません。「ないと思うことをやめましょう」と言っただけです。「あると思いましょう」とは言っていません。
「ないと思うことをやめる」と「あると思うようにする」は似たようなことを言っているように見えるかもしれませんが違います。あるとかないとかいちいち判断することをやめましょうと言っているのです。
あなたはきっと、お相手のちょっとした言動や行動や態度によって愛が「ある」のか「ない」のかと値踏みしているでしょう。
「ほらやっぱり私のことなんて好きじゃないんだ」とか「もしかしてまだ私に気があるの???」みたいに。そういった「そこに愛はあるのか?」なんて意味のない確認はやめましょう。
そうは言っても、今度はこんな不安が湧いてくることでしょう。愛があるのかないのか判断できないと前に進めないじゃないかって。
あるのかないのか判断したくなるのは、その時点で既にあることを疑っているからです。あなたは部屋の中にあるものをいちいち「今日もあるなー」なんて確認しないでしょう。
あるとかないとかいちいち確認したがるのはエゴの悪い癖です。エゴに現状判断を任せないのが正解です。どうせ間違ってますから。
エゴの言うことを当てにしない
ここで、あなたの言い分を聞いておきましょう「もう連絡するなと言われた」「面と向かって嫌いだって言われた」「たまたま会う機会があったけど目も合わせてくれなかった」。
なるほどなるほど。それは辛いでしょうね。それでは僕がとっておきのアドバイスをしましょう。
「だからなに?」
エゴは何の関連もないことを繋げてしまう習性があります。子供の頃、左側に「りんご」とか「みかん」とか文字が書いてあって、右側にりんごやみかんの絵が書いてあって、それらを線で結ぶドリルをやったことがあるでしょう。
あなたのドリルには左側に「もう連絡するなと言われた」「面と向かって嫌いだって言われた」と書かれています。
右側には「愛されている」「嫌われている」と書かれています。
あなたは左側に書かれていることを自動的に右側の「嫌われている」に結び付けているでしょう。
考えたのもあなた。手を動かしたのもあなたです。エゴに任せておくとそんな有り様になるのです。
エゴによる状況判断なんて当てになりません。ニュース番組のコメンテーターと大差ありません。ネットニュースのコメント欄と大差ありません。そんな個人的な見解なんてどうでもいいんです。
二人の関係は刻々と変化している
あなたとお相手は元々知らないもの同士でした。
知らないもの同士から知り合いへ。知り合いから友達へ。友達から恋人へ。
今は恋人から知り合いに戻ったのでしょうか。それとも友達に戻れましたか?それとも知ってる人レベルの扱いでしょうか。まぁそれのどれでもいいです。
あなたとお相手は何が変わったんでしょうか?
二人の関係で変わったものは状態です。
出会いから別れ、そして今に至るまでのどの瞬間を切り取ったって、常に「今はその状態にある」というだけです。
状態なんていくらでも変わりますよ。天気と同じぐらいコロコロ変わります。あなたも日々状態が変化しているじゃないですか。自分が気付いていないだけで、成人までは日々成長するし、成人したら日々衰えていくじゃないですか。
あなたとお相手の二人の関係は知り合った時点から繋がっています。その「二人は繋がっている」という関係は今も切れてなんかいませんし、いつまでも切れることはありません。一度繋がったら切れないんです。だって、元の知らないもの同士にはどうやったって戻らないでしょう。
あとは、その繋がりが「どのような状態で」繋がるかだけのことです。
何一つ変化しないものなんてこの世に存在しません。日々刻々と状態は変化し続けています。
その日々刻々を切り取ってエゴが「こんな状態だ」といい加減な見解を示しているのです。
今は変化し続けてる中の一時的な状態に過ぎないこと、その一時的な状態の状況判断自体が当てにならないことを知ってください。現実がどう見えていようとも悲観的になる必要など全くありません。エゴが言っている現実というものなんて笑い飛ばしていいぐらいです。
エゴがコメントを出す前に愛してしまおう
あなたにも、どうしても捨てられないものが一つぐらいあるでしょう。例えば子供時代や学生時代のアルバムとか、大切な人の形見の品だとか。捨てるに捨てられない。捨てる気にならないものです。
あなたは気付いていないかもしれませんが、それらのものにあなたは愛情をたっぷりと注いでいます。だから愛着があるんです。
愛情をたっぷり注ぐと、その対象とあなたが一体になります。捨てるのが惜しい、手離すのが辛い、手元から無くなるなんて考えられない。
一体になるということは自分の一部であるということですから、そのような感覚になるのも無理はありません。
ならば、お相手と一体になってください。
方法はわかりますね?あなたの大切なものと同じように愛情をたっぷりと注いでください。
あなたのカッコいい彼へ、可愛い彼女へ、愛を送ってあげてください。お相手のことを思い出したらエゴに四の五の考える隙を与えずに「愛してる」と条件反射で言ってあげてください。
「カッコいい!」でも「可愛い!」でも「素敵!」でも「大好き!」でも何でもいいです。エゴに先手を打って黙らせてください。
あなたの気持ちを大切にして決意する
あなたはきっと愛すことを躊躇しているでしょう。
たくさんのサイトを読み歩いて、今はこの記事を読んでくれているのだと思います。
あなたのその行動に既に迷いが表れています。
諦めずに愛すか、諦めて次の相手を探すか。
お相手が愛してくれる保証があれば愛すし、その保証がないなら諦めた方がいいのかもしれない。そんなことを考えながら、大好きなお相手のことを想っているのではないでしょうか。
そんなあなたの姿勢を僕は虫がいいなんて言いません。それでいいんですよ。全然構いません。
けれど、あなたがやるべきことは迷うことではありません。二人の状態を変化させることです。
あなたが「愛すか愛すまいか迷っている」から「愛す」に変化すれば、二人の状態も自ずと変化します。
どこかで思い切って愛す決意をしてください。
その決意をするかどうかはあなた次第です。
あなたが好きになった人ですから、きっと素敵な人なんでしょう。すごくカッコいい男性、あるいはとても可愛い女性なんでしょう。
そうであれば、その気持ちを大切にしてください。いいじゃないですか。だって好きなんだから。余計なことなんか考えずに好きでいてください。
二人の愛が加速する処方箋
あなたとお相手は知り合った時点で、もう元の知らないもの同士の状態には戻れません。もう切れることのない繋がりが出来たんです。
あとはどのような状態で繋がっているかだけ。だからあなたは状態を変化させればいいのです。
二人の関係はお相手次第なのではありません。二人の関係なんですから、あなた次第で状態はいくらでも変わります。
ここでとっておきの方法をお教えしましょう。
あなたは、お相手を愛すると同時に自分自身を愛してください。要するに自愛してくださいということです。状態の変化が一気に加速します。
なぜなら、あなたへの愛と、お相手への愛が二人の間に存在することになるからです。
これ、二人が愛し合ってる状態と同じじゃありませんか?
あなたへの愛が、お相手から発せられたのでなければ意味がない。あなたはそう思うかもしれません。けれどそれはエゴの思考です。
誰から発せられているかなんて区別はありません。
あなたへの愛がある。
お相手への愛がある。
二人の間にそれがある。
ならば愛し合っているということです。
どうしたらいいかわからなくなるほど好きになった人です。どうか好きの気持ちを大切にしてください。そしてあなた自身も大切にしてください。